いまどき人形/今戸焼、東京ダウンタウンネットワーク<OH! Japanesque〜OH! ジャパネスク>

尾張屋春吉の今戸人形の風合いを再現

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いまどき人形(今戸焼/今戸人形)

可愛がっていた猫を貧しさゆえに手放さざるを得なかった老婆。その枕元にたった猫から生れた招き猫のお話は、ご存知の方も多いでしょう。そしてそれは、今戸焼が世に注目を集める原動力となりました。
「所詮は庶民の玩具。もともと高級品ではないんです。でも、江戸の土を人形に仕上げるには、それなりに手間もかかりました。それに、江戸のしゃれっ気がふんだんに詰められているのも今戸焼なんです」
 熱く語る吉田氏が最もこだわっているのが「東京の土」。江戸は隅田川とともにある文化。隅田川の流れている土地の土だからこそ、意味があるのです。粗悪な土を人形に仕立てる職人気質。そして、壊れたら土に帰る江戸文化のエコロジー。
 幼い頃から今戸焼に接し、憧れていた氏。かなり本格的に油絵をしていた氏ですが、油絵具をこねるよりも、土をこねていたほうが、落ち着くといいます。東京の土にこだわり続け、信じられないほどあらゆる手を尽くして今戸焼の資料を調べつくしている氏。語られる内容はとてもこんな狭いスペースにまとめられるものではありません。ご興味のある方は、是非氏が解説している「いまどき人形」のサイトをご覧ください。
 全盛時にはたくさんあった今戸焼の窯元。しかし地元、今戸で現在も今戸焼を継承している家は、たった1件だけです。
「昭和19年に、今戸焼の最後の人形師といわれる、尾張屋春吉さんがなくなってから、昔ながらの今戸焼の風合いを感じる人形がなくて寂しかったんです。探してもないならば、自分で作ってしまおうと思って始めたんです」
 正統な後継者があるだけに「今戸人形」と名づけるのをためらい、ご自分の作品に「いまどき人形」と銘々たとおっしゃる吉田氏。しかしながら、あえて書かせていただけるならば、元来たくさんの窯元があった今戸人形。しかも、伝統的な風合いを求めて、長年惜しまず資料を調べ尽くし、吟味を重ねて作出された作品は、やはり「今戸人形」なのではないでしょうか。
「仕事の片手間」とはいうものの、油絵のアトリエを作業場に変えて、一心不乱に今戸人形を作る氏をみていると、自然にそう感じられます。
 コンクリートで固められ、排気ガスや長年の垢のように穢れが積もった東京の土。彼が丹精込めて練り上げ魂を込め、感性の息吹を吹き込むことで、のどかな隅田川の土に帰り、ちゃきちゃきのしゃれっ気と優しさを備えた玩具に蘇っている気がするのです。

招き猫も当初は横向きが主流でした。
「村の嫁 今戸のでく(=土偶)でひな祭り」と川柳にも詠われたという今戸の雛人形を現代に蘇らせた品。この品は女雛のピンク色部分には植物を煮出して塗っているそうです。
裃びな。なぜ裃を着けた雛なのかはよくわかりませんが、江戸の町では歓迎されていたようです。
「まるしめ」に対抗して「ほんまるしめ」の刻印で売られていたという招き猫。現在「ほんまるしめ」の猫も再現中。愛好者必見です。
遊女たちのお守りにもされたという月見うさぎや「餅つきうさぎ」。「月を見る(=妊娠しない)」のが、彼女達の儚い願いだったのです。
少しずつ大切に作っています。価格・納期などは是非こちらからどうぞ
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